秋分にイギリス・グラストンベリーとストーンヘンジへ(後半)
トールの丘、チャリス・ウェルの他に、グラストンベリーで特に有名な
ところはグラストンベリー・アビー(修道院)です。
まちの中心にあり、遺跡のように廃墟が点在していて、独特な、けれども
気品ある美しい雰囲気を漂わせています。
ここはアーサー王伝説ゆかりの場所としても知られています。
通り抜けて奥まで歩いて反対側から眺めるとこんなふうになります。
「アーサー王の墓」と書かれていますが、真相やいかに!?
こちらの囲われているところが一番神聖な祭壇があった場所のようです。
かなり敷地が広いので、一通り見て回るのにずいぶん歩いた気がします。
途中気に入った静かな場所で、しばし瞑想タイムとなりました。
このアビーの他にもまちのメインストリートには教会がいくつかあります。
名前を忘れてしまったのですが、大勢の地元の人らしき人たちがこちらの
教会の前で、よく歌を歌ったり楽器を演奏したりしていました。
ランチのあと少しフリータイムがあったので、思い切って中に入ってみました。
外はにぎやかなのに中は思いのほかとても静かで、きれいなマリア様の絵が
飾ってあり、その絵に心惹かれるものを感じました。
実は今回のグラストンベリーでわたしが個人的に一番好きになった場所、
それはまちの中心から少しはずれた路地の奥にひっそりとたたずむ、
まるで隠れ家のような、素朴で小さなマグダラのマリアの教会でした。
色とりどりの花々が咲き乱れる、よく手入れされた小さなお庭もとても
素敵で、フリータイムが少しでもあるとここへ一人でよく来ていました。
ここにいると、なぜか不思議にとても心が落ち着くのです。
何時間でもここにならいられそうな、そんな気がしました。
この質素だけれどもどこか可愛らしい、小さな礼拝堂の中でひとり
静かにお祈りする時間がとても好きでした。。
そして、やはりわたしは「マグダラのマリア」とのご縁が深いのかも
しれないなと改めて感じたのでした。
もしかしたら不謹慎かもしれませんが、この大好きな礼拝堂で絵本の
読み聞かせをしてみたい、そんなふうにもおもいました。
最後にご紹介するのは、最終日に訪れた聖なるサンザシの木がある丘です。
とても見晴らしのよい丘で、遠くにトールの丘が小さく見えます。
サンザシの木はアイルランドでは、今もなお“妖精の国に守られた魔法の木”
として大切にされていて、その花は「祈りを天まで届ける手助けをする」
ともいわれているそうです。
そのためでしょうか、こちらのサンザシの木には人々の願いの込められた、
色とりどりの無数のリボンがびっしりと結ばれていました。
わたしたちも旅の終わりに各自願いと祈りを込めて、この旅への感謝と
ともにリボンをひとりひとり木に結ぶことにしました。
結局最終日まで毎日よいお天気に恵まれて、一度もかさをささずに済んだ
こともありがたいことでした。
B&Bのオーナーの奥さまが朝食のときに「こんなに毎日よいお天気が続く
なんて、あなたたち本当にラッキーよ!」と、何度も信じられないといった
お顔で言ってくださったほど。
よほど強力な「晴れ女」がそろった、ということなのでしょうか(笑)
今回の旅の記念に自分のために購入したものが2つあります。
レインボームーンストーンのペンダントヘッドと、チャリス・ウェルの
ショップで見つけた聖水の入ったペンダントトップです。
(あまりうまく写せなくてすみません)
グラストンベリーの美しい自然やおだやかな雰囲気、と同時にどこか
とてもパワフルなエネルギー、それらを思い出したい時、大事に身に
着けたいなとおもっています。
そしてさらにケルトの地、アイルランドにも行ってみたくなりました。